北見地区農民連盟は4月20日、第1回酪農対策委員会の終了後、よつ葉乳業株式会社 酪農部(対応者:鈴木部長)との意見交換会を開催し、各市町村組織から梅田酪農対策委員長をはじめ15名参加のもと酪農乳業を取り巻く情勢について説明を受けた。
開会にあたって梅田対策委員長は「酪農、畜産の情勢は大変厳しい状況にある。皆さんの忌憚のないご意見をお願いしたい」とした。
また、説明のなかで鈴木部長は現在の乳製品の需給状況について「都府県の生乳生産が各対策によって増頭・増産基調にあり、北海道から都府県に送る生乳出荷量が減少した。加えてコロナ禍の需要減退で北海道に生乳が余り乳業メーカーの処理必要量が増えた。これが現在の状況である」と説明した。
意見交換会では、参加者から「現在は国内在庫があふれているが、逆に足りなくなることはあり得るのか」との質問に対し、「あり得る話だと思う。そうなると今までのように在庫対策にかかる予算も減額できるのでいいこと」と述べた。また、「脱脂粉乳を使ったおいしい飲料を作って学校需要を伸ばしてみては」との質問に対しては、「学乳消費量の9割ほどは都府県で、加工を担っているのは零細中小企業なので脱粉を使ったものにすると設備が整っていなく負担になってしまう」との返答だった。
閉会にあたって山口酪農対策副委員長は「先がなかなか見通せない中で大変だが、次に意見交換する際には明るい話題を話せるようにしたい」と話した。