
北見地区農民連盟は2月7日、オホーツクJAビル会議室において「第66回定期総会」を開催し、2024年度経過報告、2025年度運動方針(案)などを決議するとともに、特別決議(案)を採択した。
梅田俊則委員長は開会挨拶で、「昨年を振り返ると、一昨年のような猛暑の影響はそれほど無く、一部地域で6月に降雹被害が報告されたものの、春の播付作業から秋の収穫作業までほぼ順調に進んだと思っている。作柄についても小麦、玉ねぎ、馬鈴しょ、豆類、てん菜まで多少の違いはあってもほぼ平年並みとなった。てん菜については一時的な暑さの影響からか、一部で褐斑病がみられ、平均糖分も最終的には15.7%前後と基準糖分に届かない状況と聞いている。いずれにしても、各作物については今後、暑さ対策がポイントとなる。一方、酪農畜産においてはコロナ禍以降の危機的状況から脱し切っておらず、酪農家、肉用牛農家の離農に歯止めがかからない状況となっている。配合飼料や電気料金の高騰、乳製品や国産牛肉の消費の低迷、国際貿易協定による輸入品との競合など、非常に多くの問題を抱えているが、農水省は今国会に適正な価格形成に関する2法案を提出すると聞いている。コスト高騰を少しでも販売価格に転嫁でき、将来にわたり経営が続けられる畜産業となるよう願っている。また、政府は昨年、食料・農業・農村基本法の改正を行い、それに基づく食料・農業・農業基本計画の策定に入っている。担い手が将来に向けてしっかりと経営を引き継げる5か年計画の策定を期待している。本日の総会でみなさんの意見を賜り、今後の組織運営を進めてまいりたい。」と述べた。
本総会議長に、加藤直人氏(留辺蘂町農民同盟)、中川透氏(美幌町農民同盟)の両氏を選出した後、来賓の各政党代表や船橋賢二・道議、出嶋辰三・道農連副委員長などから激励のご挨拶を賜るとともに、寄せられた祝電を代表して武部新・文部科学副大臣、徳永エリ参議からのメッセージが披露された。また、総会スローガンを辻本翔・地区連盟青年部副委員長が読み上げ、拍手で確認した。
議事に入り、執行部より2024年度運動経過及び収支決算報告、2025年度運動方針(案)並びに収支予算(案)が提案され、原案通り承認された。その後、執行部より『国内農業生産の増大を図る基本計画改訂などに関する特別決議(案)』を上程し、拍手で採択された。最後は梅田俊則委員長のもとで「がんばろう唱和」を行い、閉会した。