本連盟は2月9日、「第64回定期総会」を開催し、2022年度経過報告、2023年度運動方針(案)などを決議するとともに、特別決議(案)を採択した。なお、昨年はオンライン総会の実施となったが、政府が感染防止と経済活動を両立する方針を示したことから、本年度は代議員出席による対面開催とし、来賓については道農連のみとする短時間スケジュールのもとで、北見プラザホテル会議室「オホーツク」において実施した。
梅田俊則委員長は開会挨拶の中で、「発生から四年目を迎えたコロナ禍は感染の波が続いており、まだまだ気が抜けない状況である中、昨年2月にロシアがウクライナに侵攻してから一年になる。依然として終戦の兆しは見えず、農業界では円安と相まって肥料、飼料、燃料、全ての生産資材が高騰するという状況になっており、われわれ農民連盟は昨年、これらの資材高騰対策を中心に政府に対して運動を続けてきた。結果として、満足のいく状況にはなっていないが、今年度も引き続き、この資材高騰対策を中心に、食料安全保障を見据えた運動を展開して参りたい。」と述べた。
本総会議長に、山前満氏(佐呂間町農民同盟)、川崎伸弘氏(網走農民同盟)の両氏を選出した後、来賓の北海道農民連盟・三谷浩章事務局長より激励のご挨拶を賜り、各政党代表、道議などから寄せられた祝電から代表して武部新衆議、徳永エリ参議のお祝いメッセージが披露された。また、総会スローガンを地区連盟青年部の辻本翔副委員長が読み上げ、拍手で確認した。
議事に入り、執行部より2022年度運動経過及び収支決算報告、2023年度運動方針(案)並びに収支予算(案)が提案された。代議員からは「今後の組織財政のあり方をどうするか」について意見が出され、執行部からは「削減できる部分は削減し、今後は一年かけて組織専門委員会で協議していくが、運動の停滞、運動量の減少があってはならない」という方針が示され、原案通り承認された。その後、執行部より『食料安全保障の強化と食料・農業・農村政策の確立を求める特別決議(案)』を上程し、拍手で採択された。
なお、昨年の改選をもって勇退された増田俊司・前委員長へ、歴年の農民運動への功績に対して役員褒賞を行い、感謝状が贈られた。
最後に梅田俊則委員長のもとで「がんばろう唱和」を行い、閉会した。