北見地区農民連盟:書記長会は11月16日~17日の両日、道外研修視察を実施した。本研修視察はコロナ禍が発生する前は隔年で実施していたもので、各組織の中軸を担う書記長の見識を深め、組織間の連携を高めることを目的として、2019年以来の実施となった。
研修内容としては、まず農畜産業振興機構(alic)本部を訪れ、てん菜・馬鈴しょを扱う特産業務部と「てん菜及びでん粉原料用馬鈴しょにおける需給動向」などについて、意見交換を行った。参加者からは本年産てん菜の近年稀にみる低糖分、交付金単価引き下げに伴う面積減少について懸念が示され、機構からは「執行機関の務めとして申請に対して適正な交付に努めるとともに、収入と収支のバランスがマイナスにならないよう経営的努力をする、政策的なものは農水省が決定する」と回答したほか、普段はほぼ接点の無い機構と生産者の立場で、それぞれの疑問を解消した。
続いて、農水省の地域作物課、穀物課と意見交換を行い、前日まで道農連の中央行動を実施していたことから、特にオホーツクの生産者としててん菜、種子馬鈴しょなどに関する要望を伝えた。種子馬鈴しょについては「全道供給は足りてるので地域間融通が必要だが、急に言っても準備困難」との説明に対し、「事前に伝えているが、一向に増えない」「町内限定流通」「卒業ルールはいいが入学も必要」などざっくばらんに意見が交わされた。